ホーム > 令和4年 平田一式飾り競技大会 結果

令和4年 平田一式飾り競技大会 結果

平田一式飾り競技大会

開催期間:令和4年7月20~22日 展示時間:9:00~22:00

 表彰式:令和4年7月20日 17:00~

会場(飾り宿):平田町内

 

令和4年の参加団体と作品紹介 競技大会結果

 

 

準特選 出雲市議会杯・特別枠『芸術賞』

町内名・団体名

①    元町町内会

飾り題名

空想とロマン、そして わが平田への愛と

シン・ウルトラマン

飾り材料

陶器一式

 作品の解説(制作にあたっての思いや考えなど)

地球の平和を守るウルトラマン。

世界の平和を願い、

映画で話題の「シン・ウルトラマン」を陶器一式で製作しました。

 

 

準特選 ひらたCATV株式会社杯・特別枠『継承賞』

町内名・団体名

② 市場町町内会

飾り題名

一寸法師

飾り材料

陶器一式

 作品の解説(制作にあたっての思いや考えなど)

飾りを作るだけでなく、心が癒される飾りが出来ないかと思い 考慮の末

「一寸法師」を飾りました。

 

 

『努力賞』・特別枠『継承賞』

町内名・団体名

③   ひらた蓬の会

飾り題名

ゲルニカ 2022

飾り材料

台所用品一式

 作品の解説(制作にあたっての思いや考えなど)

これは私たちの平和への祈りの作品です。

2022年、ロシアがウクライナへ軍事侵攻し、今も悲惨な状況は続いています。

ナチスドイツがスペイン北部の町 ゲルニカで行った無差別爆撃に抗議して、パブロ・ピカソが描いた「ゲルニカ」。

 

巨匠の作品を模すのは、大胆かつ無謀な試みでした。

しかし、じっと絵と対峙している内、絵の中で嘆き悲しみ、救いを求めて手を伸ばす人々や牛や馬が見えるようになってきました。

一式飾りをレリーフにするという初めての試みでもあります。

 

 

 

特選 出雲市杯・特別枠『芸術賞』

町内名・団体名

④    寺町町内会

飾り題名

やぶさめ神事

飾り材料

陶器一式

 作品の解説(制作にあたっての思いや考えなど)

今年の飾りは「やぶさめ神事」です。

神事であるやぶさめ(流鏑馬)には、天下泰平や五穀豊穣、万民息災、病気平癒を祈念する意味があるそうです。

「制作にあたっての思い考え」

コロナの終息が見えない中で、今年も飾りの時期をむかえました。飾りメンバーの思いは、家族の健康や世界平和、コロナの終息です。本物のやぶさめで祈念することと同じです。飾りの馬からやぶら矢を放ち、的に見立てたコロナを打ち抜き、終息を願う。(家族の健康や世界平和も同じくです。)

 

「見どころ」

馬全体、特に足の関節は細かいです。人との一体感や疾走する躍動感。矢を放った瞬間の描写。

「後ろの松」からの全体の構図。

今回新調したGLラインの2パターンの材料。

宿主が自ら和室と玄関を飾り舞台に改装。舞台前に置かれた桔梗屋十兵衛作の鼻たか面。

一畑薬師の踏切沿いの宿は、電車の通過音や点滅灯、警報音で騒がしいですが、飾りの鑑賞中は なぜか音が消えます。一度見に来てください。

 

 

 

準特選 平田商工会議所 会頭杯・特別枠『継承賞』

町内名・団体名

⑤    宮西町町内会

飾り題名

どじょうすくい

飾り材料

陶器一式

 作品の解説(制作にあたっての思いや考えなど)

安来市の伝統芸能「安来節」のどじょうすくいを陶器一式で作成しました。

以前にも、どじょうすくいを作成したが、頭をデフォルメしたマンガ的なのもで、今回は一式飾り独特な陶器一式で実写的な表現で作成を試みました。

 

 

 

 

『努力賞』特別枠『継承賞』

町内名・団体名

⑥ 北本町有志の会

飾り題名

大祭礼

飾り材料

陶器一式

 作品の解説(制作にあたっての思いや考えなど)

5月14日 出雲大社年間祭事の中で最も重要な祭典。天皇陛下の大御使である勅使(ちょくし)様をお迎えして厳粛に斎行されます。

平田一式飾りを製作する町内が年々減少する中、我 町内も本年より中止との意見もありましたが、全国に誇る平田の伝統文化を絶やしてはいけないとの思いから町内有志が集まりました。そして、作品題名を自分たちで考え、お互いに意見を出し合い、長い時間を掛けて心も気持ちも込めて製作した自信作が出来ました。

 

 

 

『努力賞』・特別枠『継承賞』

町内名・団体名

⑦    南本町町内会

飾り題名

GO! GO! MAGIC

飾り材料

陶器一式

 作品の解説(制作にあたっての思いや考えなど)

島根県唯一の(バスケットボール)プロチーム「島根スサノオマジック」が

今年も熱い戦いを見せてくれました!

地元が一つになって送る声援は、力強く、あたたかくもあります。

地域に根ざしたスサマジが多くの感動を与えてくれたことに感謝の気持ちを込めて

 

 

 

アイデア賞 出雲観光協会 会長杯・特別枠『継承賞』

町内名・団体名

⑧     平田本町商店街振興組合

飾り題名

鎌倉殿

飾り材料

事務用品一式

 作品の解説(制作にあたっての思いや考えなど)

今年のNHK大河ドラマ天倉殿」のオープニング映像で映し出される甲冑。

武士の時代の到来を象徴するものだと思います。ですが、私たちは材料を電卓やインクジェットやペン等のゲンダイの事務用品で制作しました。

武力ではなく、智力で戦う時代の到来を意味しています。

 

 

 

『努力賞』特別枠『芸術賞』

町内名・団体名

⑨    一般社団法人木綿街道振興会

飾り題名

木綿街道の精霊たち

飾り材料

陶器一式

 作品の解説(制作にあたっての思いや考えなど)

木綿街道振興会は、今年は初めて天神祭奉納の一式飾りを制作しました。

木綿街道の飾りは、一般的な飾りとは違い、参加者一人一人が自分でデザインを考え、創意工夫しながら制作した小さな飾り50体です。

このような飾りを作った経緯は、この素晴らしい民族芸術である平田一式飾りを後世に伝えていくためには、木綿街道としてどんな飾りを作ったら良いかというテーマで話し合いをした際に、

大きな飾りを作るのは初心者ばかりでハードルが高い

全員で大きな飾りを作るのも素晴らしいが、個人として満足度や達成感は、低いのではないか

若い人に知ってもらうにはSNS映えする飾りや背景、シチェーション等の工夫が必要

人々にとって、一式飾りをもっと身近に感じられるものにしていく必要がある

等の意見が出ました。

そこで、保存会の皆さんにかなりの部分を協力いただかないと完成が難しいであろう大きな飾りはあきらめ、小さな飾りを参加者それぞれが楽しみながら作り、景観の良い木綿街道の町並みを背景に飾り、展示期間中に訪れた観光客や地元の皆さんにご覧いただく。制作する飾りはSNSにも投稿いただけるような、出来るだけ可愛くてカラフルなものにするということになりました。

木綿街道振興会関係者やSNSで呼びかけて集まった老若男女延べ約50人が参加し、制作をする中で、お互いの作品を見て、工夫に驚き、褒め合ったり、アドバイスし合ったりしながら、和気あいあいと作品制作が進み、何体か完成できるか不安な気持ちがだんだん薄れ、本当に楽しく制作することが出来ました。

今回の制作の中で、今までにない新しい作品が生まれ、平田一式飾りのアートとしての可能性を感じられたように思います。

みんなで制作したこの飾りを、平田一式飾りの伝統と木綿街道の地域を護る精霊に見立て、飾りの願いとしました。